先日、散歩をしながら“マルティン・ベック”を思い出しました。
スウェーデンの推理小説、というか探偵小説ですな。探偵といってもシャーロック・ホームズのような探偵が出て来るんじゃなくて、刑事が主役だから警察小説っていうんでしょうか。
マルティン・ベックという中年の刑事が活躍するシリーズもので、作者はマイ・シューヴァルとペール・ヴァールーというスウェーデンの夫婦です。
最初に読んだのは「笑う警官」。何かの賞を獲ったという帯に惹かれて読んで、とても面白くて、以後次々と読むようになりました。
【作品リスト】
「ロゼアンナ」(1965)
「蒸発した男」(1966)
「バルコニーの男」(1967)
「笑う警官」(1968)
「消えた消防車」(1969)
「サボイ・ホテルの殺人」(1970)
「唾棄すべき男」(1971)
「密室」(1972)
「警官殺し」(1974)
「テロリスト」(1975)
夫婦でどのように書いているかというと、章毎に交替していて、確か、奇数章を奥さんが偶数章を旦那さんが書いていました。シリーズは10作という切りのいいところで終わってますが、実は旦那さんが急死した為だったと記憶しています。
翻訳小説が嫌いな人の理由は、カタカナの名前が覚えられないというのがあるようですが、私は気にならない方でした。ストックホルムは勿論、イェーテボリとかマルメとかの地名もその時覚えました。人物名はさすがに忘れましたが。
ベックは胃痛持ちで奥さんとは冷戦状態。刑事仲間で、元プレイボーイで晩婚だが若い奥さんとラブラブだという男性も出てきて、この二人が印象深いです。
幾つか映画にもなってますが、どれも観ていません。「笑う警官」はウォルター・マッソー主演で「マシンガン・パニック」というタイトルで、本家スウェーデンでは「唾棄すべき男」をボー・ウィデルベルイ監督が映画化したそうです。
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