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2018年1月26日 (金)

NHK 人体~「脂肪と筋肉」

 最近この話題に興味をもっているので、引き続き特集の第2弾。この回は「脂肪と筋肉」でした。
 例えば、運動をするとリパーゼという酵素が出て脂肪を燃焼してくれる、なんてことは知っていましたが、もっと新しい情報が出てきました。

 最初に出てきたのは「脂肪萎縮症」という難病をかかえた幼児。1歳と数か月の赤ん坊なんだけど、確かにしゃべると普通の赤ちゃんのような可愛らしい声なんだけど、体に脂肪がないために、いわゆる赤ん坊のようなふくよかな柔らかい印象の見た目ではない。
 で、もっと驚きなのがその食欲。一度食べ始めると際限がない。なので見た目は痩せているのに、血糖値は基準値の1.5倍、中性脂肪にいたっては20倍以上になるらしい。
 何故かというと、それが体に脂肪がないせいらしいんですな。
 体についている脂肪細胞は必要な栄養が取り入れられたら、レプチンというメッセージ物質を脳に送って、もう食べなくてよろしいというらしいんです。「脂肪萎縮症」の患者にはレプチンが出来ないためにいつまでも食べ続けてしまう。
 この事を発見したアメリカでは、「脂肪萎縮症」の患者にレプチンを投与するという治療法がすでに出来ているようです。
 山中教授によれば、脂肪細胞からは600種類のメッセージ物質が作られているようですが、中には免疫細胞に対するメッセージもあるようで、まだまだ研究段階のジャンルらしいです。

 さて、今度は筋肉。
 最初に登場したのは、通常の倍の筋肉が付いた牛。これは筋肉が出すメッセージ物質のうち、ミオスタチンというのが出ないのが原因らしい。筋肉が沢山つきすぎるのはエネルギーの浪費になるので、通常はこれ以上は筋肉をつけるなというメッセージが必要なんだけど、この牛にはミオスタチンが無いためにこのようになったらしい。
 筋肉が出すメッセージ物質の研究も最近のトレンドで、筋肉が様々な機能をもっているのも分かってきたらしい。

 運動をするとカテプシンBという物質が出るんだけど、これは記憶力に関連しているようで、運動と記憶力を測る実験をしてみると、明らかに運動をした方が記憶力は上がるとの事。観察をすると、運動によって海馬の神経細胞が増えているらしいんですな。但し、これには反論を唱える研究者もいるらしいです。

 この回のゲストにはオードリー春日と宮川大輔がでてたけど、春日はボディビルダーとしての経験を参考に話してました。
 例えば、ボディビルダーは発表会の前は脂肪が少ないせいか、体力が弱っている人が多いとのこと。脂肪細胞が免疫力に影響を与えていることへの実感でしょうか。

 何かと食べ過ぎている宮川大輔の疑問も出てくる。
 自分には十分に脂肪がついているはずなのに何故食べ過ぎてしまうのか?レプチンは出てないのか?
 まだ確証は掴んではないみたいですが、幾つかの理由は考えられるようです。
 これは観察でもしっかりと分かっているんだけど、肥満の人も脂肪細胞が沢山あるので、通常の人よりもレプチンは出ている。しかし、どうやら血管の中に脂肪がありすぎて、レプチンが血管から出れなくて、脳細胞まで届いてないらしいんですな。また、脳細胞に行きついても神経が鈍くなっていて、ちゃんとメッセージを受け取っていないと考えられるようです。

 もっと怖いのはメタボ。
 脂肪細胞が免疫細胞と連携しているのは分かってますが、メタボになると余分に入ってきた脂肪を外敵と免疫細胞が誤解し攻撃するのが怖い。
 免疫細胞は脂肪を取り込んでやっつけようとするけれど、取り込み過ぎてパンパンになった免疫細胞は爆発する。そうすると、血管の中に免疫細胞が持っていた攻撃用の物質が拡散して血管壁を傷つけるのです。怖いですなぁ。

 では、この免疫の暴走を止める手立てはないのか?
 これがあるんですな。
 運動です。
 アメリカの女性博士の研究で、ある程度の運動の後には筋肉から「IL-6」というメッセージ物質が出てて、これをメタボの人に投与すると、免疫細胞が出していた「敵がいるぞ」というメッセージ物質の量が大幅に減るらしいんです。
 「IL-6」は以前は免疫細胞を活性化する作用があって、時に免疫の暴走にかかわっているとして悪者のように見られていたのに、最近の研究で良い作用にも働いていることが分かってきたとの事でした。

 やっぱ、運動は人間には必要なんだね。
 

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2018年1月25日 (木)

NHK 人体~「腎臓」

 先日、NHK-TVでやってた「人体」に関するドキュメンタリー番組の事を書いたが、その1月7日のテーマは「骨」で、どうやら3番目のテーマらしかったので、それ以前の動画を探してみた。

 プロローグ的な番組紹介の回があった後、去年の10月1日放送の特集第一弾は「腎臓」だった。

 「肝心要(かんじんかなめ)」というが、元々は「肝腎」と書いたらしく、今も「肝腎」と書いても間違いではないらしいんだけど、「肝腎」の意味はご存知の通り・・

<〔肝臓と心臓,あるいは肝臓と腎臓は,人体にとってきわめて重要な部位であることから〕 特に大切なこと。非常に重要なこと。また,そのさま。肝要>であり、使い方としては< 「何よりも基本が-だ」 「 -な事を忘れていた」 >etcである。

 ことほど左様に、肝臓も心臓も腎臓も大事な臓器なんだけど、その中でも腎臓は人間の生命にとってとっても重要な臓器であることが近年の研究で明らかになってきたというお話でありました。

 この回のサブタイトルは「腎臓”が寿命を決める」。
 ゲストは北島康介と石原さとみだった。

 腎臓と言えば全身の血液から老廃物を取り除く処理をして、余った水分をオシッコとして出している、その程度の認識だったけど、山中教授の最初の発言から驚いた。
 なんと、人間は一日に180リットルの尿を作っているんだと。
 我々は一日に180Lのオシッコはしてないから、どういうことかというと、まず原尿という尿の元を作る工程があってその量が180Lという事で、実際にオシッコとして体外に出てくるのはその1%という事。99%は再吸収されるんですな。

 この原尿から必要な成分を調整して、180リットルの99%を血管に戻すのが腎臓の最も重要な機能であるわけです。

 そして、これが重要なんだけど、この成分調整のために腎臓は人体の様々な臓器と情報交換をしているんですね。心臓、肝臓、脳、胆嚢・・・。
 握りこぶし大の腎臓にはなんと人体の血液の4分の1が流れているそうですが、上に書いた機能の事を考えれば納得であります。

 例えば心臓。
 心臓が「疲れた」というメッセージを発すれば、腎臓は血液中の塩分を減らして血圧を下げる。

 また、オリンピックの水泳選手なんかが酸素の薄い高地で練習をするけれど、あの時鍛えられているのは実は腎臓で、血液中の酸素が不足しているというメッセージを受け取った腎臓はEPOという物質を出して骨に伝え、赤血球を増やしているんですね。

 ニュース等で訃報が読まれるときに死因として「多臓器不全」とありますが、どうやらあれは腎臓が関係しているらしいです。
 先にも書いたように、腎臓は他の臓器と情報のやりとりをしているが、相手側の臓器に異常が発生した場合に、それは腎臓にも悪影響が出、更に腎臓がそれによって酷い損傷を被った場合には、すべての臓器にも悪影響が出てくる。これが多臓器不全に陥る理由なんだそう。
 つまり、今回のテーマ「腎臓が寿命を決める」の理由だったんです。

 出来るだけ腎臓に負担をかけない生活をすることが大事だが、先ずは不要な薬は飲まないという事。
 多くの血液を必要とする腎臓には薬というのは非常に負担なんだそうで、必要な薬は勿論飲まないといけないけど、飲まなくても大丈夫な薬は極力飲まない事。

 入院すると心拍数や血圧など循環器系の数値をはかる機器が付けられますが、今後は腎臓に関するデータを監視する機器を付けようとするトレンドがあるらしい。それだけ重要な臓器であることが分かって来たということでありますな。

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2018年1月 9日 (火)

タモリの「人体」

 確か前にもNHK-TVでやってたなと思うけど、しばらくぶりの特集らしい「人体」。
 1月7日のテーマは「骨」だった。知っていた事柄もあったけど、新しい事実も知らしめてくれた面白い番組だった。

 骨はただの身体の芯を保つための骨格ではなく、筋肉と同じく様々な物質を体に放出する臓器の一つだった。
 番組では4つの機能に関して重要な働きをしていることが明らかになったと言った。
 「記憶力」、「筋力」、「免疫力」、そして「精力」。
 骨の出すある物質が少なくなれば海馬が小さくなり、別の物質が少ないと免疫細胞の活動が弱くなる。それは認知症や癌への対処に関しても重要だと思わせるに十分だった。

 そして、骨が自らを壊し再生しているのは知っていたが、それのサインとなる物質の存在も明らかになったらしい。
 自転車レースの世界的な選手が突然骨折し、彼の骨量を調べたら普通の人より格段に低いことが分かったが、どうやらその原因はいつも自転車に乗っていることによって骨への衝撃度が薄いためという結論になった。それは選手のもつ骨の更新を促す物質の値が低いことから分かったらしい。
 また、頭蓋骨の内部の骨が厚くなっていくという奇病にかかっている男性の骨を調べると、今度は骨の再生を控えさせようとする物質が低いことが分かった。
 どちらも、それぞれの物質の役割がはっきりしていなかった所に、二人の持つそれらの量を人の平均値と比べることによって明らかになったという事だ。

 人体は巧妙かつ効率的に作られている。
 活発な運動をしている人体は、それ相応な力を保とうとするし、活発でない人体は老化の速度を押し戻そうとはしない。

 これは以前、別の番組でも聞いた記憶があるが、3~5年で再生を繰り返す骨の強さを保つには、適度な衝撃を与えるのが一番のやり方らしい。
 昔聞いたやり方は、その場でいいからつま先立ちをしてからストンと踵から落とす。これを一日数回やるだけでいいという事だったが、今回のNHKではその話は出なかった。出演者であるノーベル賞受賞者の山中伸也教授は、歩くことを薦めていた。

 先に述べた自転車レースのスポーツマンの例を考えれば、歩くという事は正しい姿勢で、健康ウォーキングのようにしっかりと踵から踏み込んで歩くことが大事なんだという事でありましょう。



 

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