« 2016年7月 | トップページ | 2016年10月 »

2016年9月19日 (月)

推定無罪

 アラン・J・パクラの「推定無罪」という面白い映画もありましたが、これはウィキによると<「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という、近代法の基本原則>だそうです。
 ま、当たり前の事なんですが、ことテレビ放送に関していうと、警察発表で逮捕された容疑者は即実名で報道されるし、これが有名人ともなると、途端にワイドショーでは罪人として扱われるというのが実態ですな。

 最近でも有名女優を母に持つ2世タレントの俳優がロケ先のホテルで、そこの従業員の40代の女性に暴行を働いたとして「強姦致傷」で逮捕されるという事件がありましたが、これの扱いも酷いもんでした。
 被疑者が出ていた番組がいくつも控えていたので、本人の画像を編集で消したり、代役を立てて撮りなおしたり。「推定無罪」を国民が共通認識でもてていれば、撮り終えている番組なんて、「容疑の段階なので・・・」なんて断りを入れれば大丈夫だと思うんですけどねぇ。
 過去にも有名芸能人がファンの狂言まがいの証言で逮捕されたことがいくつもあったのに、視聴率の為にはそんな都合の悪いことは忘れちゃうんだよねぇ。
 警察だって間違うんですから。

 そもそも、当初の警察発表からして僕には疑問がいくつもあったんですが、TV業界にはそんな疑問はなかったみたいですね。
 有名人である被疑者が自分を特定できる場所でそんな犯罪を犯すかということ。酒が入っていたらしいですが、スタッフも近くの部屋に居たでしょうから、大胆過ぎるというかおバカというか。しかも、警察が乗り込んだ時には本人はベッドで寝ていたというから、まるで罪の意識がないというのが丸わかりですよね。
 確かに本人は言動がおかしなおバカキャラではあるけれど、酒に飲まれるタイプではなかったというし、過去のyoutubeをみてもそこまでの悪人ではないという印象でした。

 警察発表では、フロント従業員の女性に電話をかけて歯ブラシを持ってこさせたというけれど、ここも疑問でした。
 このホテルではアメニティグッズはフロント近くのコーナーに置いてあってセルフサービスになっていたらしく、女性は当夜は一人で働いていたというから、そういう電話が入っても「当ホテルではセルフサービスになっていますので」と断ればいいのですよ。とってもお人よしという仮定もできますが、とにかく疑問だらけ。後にこの歯ブラシの件は、容疑者の弁護士から事実無根と公にコメントが出されましたが、警察からの反論はありません。

 今回の事件は当事者同士の示談が成立して、立件されずに終わりましたので、真実はうやむやのなかに埋もれていくでしょう。

 容疑者だった青年はともかく、何の非もない母親まで叩かれて、世間の風は情け容赦もないですな。
 時間が解決するとはいえ、もう以前の彼女ではないでしょうから、プライベートは封印してしまうのでしょう。容疑者だった青年には女優をしている姉もいたはずですが、彼女の人生も負の影響を受けてるだろうと考えると、今回の大騒ぎは何だったんだろうと虚しくなるばかりですな。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2016年9月18日 (日)

「作業興奮」

 ちょっと前のあるTV番組で語られたことですが、忘れない内に備忘録として書いておこうと思います。

 仕事とか、プライベートでもやらなければいけない事とか、億劫でなかなかとりかからない事ありますよね。そんな所謂ヤル気が出ない時にどうしたらやる気が出るかという話しです。
 そのTV番組の答えは、「とりあえず始めてみる」という事でした。いやいやでもとりあえず少しづつでもいいから始めてみると、少しづつやる気が出てくるんだそうです。

 脳が嫌がっても、「とりあえず体を動かす」というのが重要で、始めてからしばらく経つと、少しずつやる気が出て、次第に集中できるようになってくる。この心理を「作業興奮」というのだそうです。

 人間のやる気を起こさせるのは、海馬の近くに2個ある「側坐核(そくざかく)」という部分ですが、実は、この側坐核の性質がやっかいで、これを活動させるためには、ある程度の刺激がないといけないのだそうです。そしてその刺激というのが、「とりあえず始めてみる」という方法でしか与えられないのだそうです。

 この方法しかないというか、やり始めることでやる気が出るんなら簡単という考え方もできると思いますが、但し、すぐにヤル気全開になる訳はないので、少しづつ慌てずにやること。これがコツとの事。

 更にネットで調べると「作業興奮」を活用にするには二つの注意点があると書かれていました。
 一つは、十分な睡眠で神経(側坐核)を休ませてあげること。二つ目は適度な運動で脳に刺激を与えること。

 TV番組でも、授業の合間に時々運動をさせると集中力が増すと、どこぞの大学教授が言ってましたな。

 そのTV番組の街頭インタビューで多くの現役東大生に赤門前で聞いていましたが、かなりの数の学生がこのやり方を知ってました。恐るべし東大生。

 因みに、この仕組みを発見したのはドイツの心理学者クレペリンで、「作業興奮」の名付け親も彼らしいです。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

« 2016年7月 | トップページ | 2016年10月 »