フィブリンとt-PA
夕べのNHK-TV「ガッテン」のテーマが血栓。
血栓の原因には色々あるようですが、ストレスによっても血栓は出来る。そして、ストレスで出来る血栓は自力でも溶かすことが出来るというのが番組の流れでした。
ストレスで血管内部に傷ができると、そこを修復しようと発生するのがフィブリン。これは傷ができると止血しようと瘡蓋が出来るのと同じで、人間の正常な防御本能だけど、困ったことに、例えばお化け屋敷なんかに行って恐怖体験をした時にも出来るらしいんですね。
これは太古の昔からの命をつなぐために出来上がった仕組みで、実際に血管が傷ついてなくても傷ついた際にはいち早く修復するためにフィブリンが出てしまうらしい。
しかし、人間にはこの血栓を溶かす機能も備わっていて、それがt-PAという物質らしい。番組でも血管内に広がったフィブリンをt-PAが一瞬にして消してしまう様子が映されておりました。
t-PAは薬剤としても作られていて、脳血栓などで緊急搬送された人には早めにコレを注入すると後遺症も少なく回復するらしいです。
さて、このt-PAを如何にして作るかというと、単純に有酸素運動をやればいいというありきたりな結論でありました。散歩程度の運動を、一日30分でよろしいらしいです。
ハードな運動をすればするほど作られるらしいんですが、持続的に増やすにはやはり軽度の運動がいいらしい。
個人的な推測をすると、ハードな運動ではt-PAも沢山作られるけど、それは運動のストレスによってフィブリンも沢山出来ているからではないですかな。
アメリカなどでは、クリスマス時期にも血栓症で入院する人も多いらしく、ネガティブなストレスだけでなく、サプライズ・プレゼントなどで大喜びした際にもフィブリンちゃんは出るらしいんですね。
要するに血圧が上がるようなときには防御本能で出来るんでしょう。
いずれにしても、最近少なくなってきたウォーキングを、再度定着する理由が出来て嬉しいオジサンです。
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