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2015年9月30日 (水)

スーパームーンといえば

 一昨日の夜、我が家からは曇っていて見えませんでしたが、満月が地球にもっとも近くにいたのだそうです。だから、見えれば最も大きな月ということでスーパー・ムーンと呼ぶのだそうです。この日、世界の他の場所では、月が血のような赤い色に見えた所もあり、それはブラッディ・ムーンと呼ぶんだとか。
 なぜ赤く見えるかというと、この時、月が地球の影にすっぽり入る皆既月食と重なり、日光が地球の温度により屈折する事により起こるのだそうです。

 赤い月。

 もう20年以上前で、それはスーパー・ムーンではありませんが、記憶が未だに消えない赤い満月を見たことがあります。
 仕事で太平洋岸の海辺の町に長期赴任していた時でした。宿泊は波打ち際に近い防波堤の横の観光ホテル。ほぼ一年がかりのプロジェクトで、赴任した当初は、部屋で床に入ると窓から波の打ち寄せる音が聞こえてきて眠れなかったもんです。

 もうすっかり寂れてはいても相変わらず観光地だったので近くには別のホテルもあり、お酒を飲むところもありました。ある夜、仲間と飲んで宿泊所のホテルに帰って来た時、尿意を催して、ひとりふらふらと浜辺の方に行ってタチションを致しました。
 その時です。ふと顔を上げると目の前に大きな赤い月があったのです。その月は、その辺りにあるだろうと予想した場所よりもかなり低い位置にあり、しかも普段は見かけない真っ赤な月でした。そう、まさに血のような赤い月だったのです。
 夜空は暗く、星は記憶が無いほど存在せず、足元近くにはザザーッ、ザザーッと波の音。夜空と海との境は分からず、思わず漆黒の闇の中に引きこまれそうな思いになり、酔いが覚めるほどに鳥肌が立ちました。
 以来、夜の海には近づいていないと思います。

 何年も経った後、北朝鮮工作員による日本人拉致事件が明らかになった頃、この海辺でも僕が赴任していた数年前にも拉致があったと分かりゾッとしたのを覚えています。

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