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2013年5月22日 (水)

太田が春樹をクソミソ酷評!とな

村上春樹「バカ売れ新作を爆笑問題・太田光がクソミソ酷評!」

 ニフティのニュースに出てました。太田が担当するあるラジオ番組での発言らしいです。

 「村上春樹がなぜつまらないかわかった。俺に言わせれば、人間を描けてないってことなんだよね。登場人物が自分だけが特別だって意識の人たちで、涼しげに思わせぶりなことを言うだけでちっとも感情的じゃない。それと翻訳みたいな言葉ばかりで、そんな会話しているやつなんかいねぇだろって!  大事な根幹の部分を飛ばしちゃって涼しいままで終わっているから、ふざけんじゃねえよって感じなんだよ。やっぱり村上春樹は認められない。俺みたいな野良犬がキャンキャンほえたって何も影響ないから言うんだけど」

 太田君は元々は村上ファンだったらしいんですが、発言の中身はともかく、本の中身を想像しやすい感想ではありますな。
 これについて、あるベテランの文芸編集者はこう言ったらしいです。

 「文芸作家として村上春樹氏が評価されたのはデビュー作『風の歌を聴け』において、セックスと死をテーマとする小説を批判したことでした。それらは明治以降の近代文学で必須として描かれたテーマで、村上氏はそうした歴史を全否定するところから出発し、その試みと姿勢が高く評価されたのです。しかし、初期の『羊三部作』でその試みは終わりました」

 更に、文芸評論家の永江朗氏が「太田の意見も一理ある」としながらこう解説する、と続いています。

 「私も新刊が出た瞬間に100万部売れなくても‥‥という印象です。初期の作品は大好きですが、『ノルウェイの森』から変わったなと思っています。10万部で終わっていた人が100万部という別のステージに行ったということなんでしょう。『羊三部作』が好きだったファンには裏切りに映るのかもしれませんが、逆に声の届く範囲が広がったとも言える。海外に拠点を移して以降は、文章が日本人読者だけを対象にしていないという印象も受けますね。描写も翻訳を前提にしているような書き方になった気がします」

 なるほど。
 僕も『羊三部作』プラス「世界の終わりと・・・」までが好きだなぁ。あっ、「ノルウェイの森」も好きってことにしてもいいかなぁ。
 因みに、『羊三部作』というのは、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」のことらしいです。僕が読んだ順番は、「羊をめぐる冒険」、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」だけどね。書き手である主人公「僕」の友達で仇名が「羊」という青年が出てくるので『羊三部作』っていうんでしょう。

 「セックスと死」だけではない小説を確立すること、それが村上春樹のテーマだった。
 なるほど。当初はね。
 そういうくくりで云えば、確かに「ノルウェイの森」辺りから変わっていったという分析は納得だな。

 さてさて、僕は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を今後読むことはあるのだろうか?

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