« GILLE、KBCに登場 | トップページ | プレーオフ »

2012年10月14日 (日)

訃報:丸谷才一

 丸谷才一さんが13日亡くなった。87歳。心不全だそうだ。
 僕は彼の小説の類を読んだことがない。一度読みかけたけれど、他の用事が出来て止めて、結局そのままだった。ただし、1冊だけはずっと手元に持っている本がある。
 「文章読本」
 1977年の発行になっている、いわゆる読本だ。因みに「読本」をネット辞書で引くと、<読みやすいようにやさしく書かれた入門書や解説書>となっている。
 小説を書くに当たっての心構えのようなものが、先人の、例えば谷崎なんかの文章を例に引きながら書いてあったように覚えている。日本語の美しさを再認識するような内容もあった。もう35年も前の本なのに、今だに持っているのは魅力があったんだろう。ハードカバーの表紙にはビニールのカバーが最初からかけてあって、今もあちこちビニールは破れているが付いたままになっている。多分これからも持ち続けるだろう。

 文学の話と言えば、今年も村上春樹はノーベル賞が獲れなかった。TV番組では、またしても彼の話題が色々と流れたが、忘れていたこんな事も思い出させてくれた。
 それは彼の処女作「風の歌を聴け」に関すること。
 村上は、この小説を最初に書いた時は気に入らなくて、今度は最初から全て英語で書いてみた。そして、それを和訳したのが今世に出ているもんだと言うこと。
 英米文学を原著で読み親しんできた村上にとって、アチラ風の表現が合っているんでしょう。そしてそのスタイルが彼の本が海外の言葉に訳し易くしているのかもしれないと、TVの司会者は言っていた。

 文学っておもしろい。

|
|

« GILLE、KBCに登場 | トップページ | プレーオフ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82088/55886595

この記事へのトラックバック一覧です: 訃報:丸谷才一:

« GILLE、KBCに登場 | トップページ | プレーオフ »