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2010年12月18日 (土)

アーサー・ローズ

 夕べ、風呂上がりにTVのチャンネルをテレ朝にかえたら、報道ステーションの丁度スポーツコーナーだった。栗山茂樹のMLBに関するレポートで、つまり今年の印象に残ったMLBのエピソードを語っていたんだと思う。そんな中に、アーサー・ローズの話も出てきた。

 アーサー・ローズ。
 一時期マリナーズにも居たので記憶にある選手だ。黒人の左投げの中継ぎ投手。150キロを越える速球が武器のリリーフだが、抜群のコントロールももっていた。
 片方の耳にいつもピアスをしていて、ソレが元でちょっとした事件があったのも覚えている。相手はアスレチックスかレッド・ソックスだったと思うが、途中で登板したローズにバッターボックスの打者がクレームを付けたのだ。デイ・ゲームで、太陽の光がローズのピアスに反射して眩しい、打撃妨害になると言う。審判もバッターの主張を認めて、結局ローズは怒りながらマウンド上でピアスをとった。多分打者の嫌がらせだろうと解説者は言っていたが、そんなことで揉めるのが面白かった。

 もう一つ覚えているエピソードは、確か遠征中の事だったが、前日まで出ていたローズが今日はお休みだとアナウンサーが紹介した。その理由が、奥さんのお産に立ち会うため、というので少し驚いた。日本の“プロ野球”なら考えられない事だったからだ。それと、黒人なので年齢が良く分からず、ローズがそんな赤ん坊を授かるような若い選手だったんだと改めて認識したエピソードでもあった。

 そんなアーサー・ローズが何故栗山の選んだエピソードかと言うと、今年のオールスターに、40歳にして初めて選ばれたからだ。
 今年はシンシナティ・レッズで戦ったローズだが、4月13日のフロリダ・マーリンズ戦から6月26日クリーブランド・インディアンズ戦にかけて33試合連続無失点というメジャータイ記録を樹立した。それ故のオールスター選出だった。

 栗山のレポートはローズの快進撃の裏側にあった事件を伝えた。
 ある時から、マウンドに立つ前にローズはしゃがみこんでマウンドに文字を書くようになった。何と書いているのかローズは誰にも言わなかったらしいが、今年、球宴に選ばれた後に公表したらしい。

 「J・R」

 2008年12月。クリスマスまであと4日という時に、ローズは最愛の5歳の息子ジョーダンを病気で亡くした。その息子のイニシャルだった。当時、失意の彼は一度は引退も考えたが、亡き息子が大好きだった球宴への出場を果たすため、現役を続けることにした。

 『あいつは、いつも私の近くにいるような気がする。マウンドのすぐ後ろで、私の投球を見てくれている』

 「J・R」が支えた33試合連続無失点!
 ジョーダンの可愛らしい写真も紹介されたが、この子があの時のお産の子だったのでしょうか。
 オールスターには選ばれたものの、残念ながら今年は登板の機会がなかった。天国のジョーダンの為に、来年も現役を続行するようである。

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